百貨店の終わり

 昨日、阪急百貨店のコンコースが改築のために、閉じられてるということで見にいった。上部にあるモザイクのレリーフが、日月と四神をモチーフにしたもので、「建築」という訳語を作り、日本で初めての建築史家である伊東忠太の作品であるので、建築関係者の中ではちょっとした話題になっていた。
 僕は夜の8時頃に見にいったのだが、当日の新聞に掲載されいたためか、デジカメを持った通勤帰りのOLやサラリーマン、学生はたまたTV局などがこぞって撮影にきていた。
 戦前の百貨店らしい部分がなくなるなぁと残念でならないが、これも時の流れか。そう言えば、村野藤吾の作品として有名だったそごうも立て直されてオープンしたとか。
 ただ、それはもはや百貨店というものじゃないだろう。近代を象徴する建物が解体されることで、改めて近代の終わりを実感する。

http://www.asahi.com/national/update/0912/OSK200509120060.html