2005-01-01から1年間の記事一覧

横浜トリエンナーレ見聞

先日、横浜トリエンナーレに行った。ディレクターが磯崎新が降りたため川俣正に急遽変更され、ドタバタのうちの開催された影響もあってか完成度が低いとか、まとまりがないとか否定的な評判が広まっていた。 だが、僕の印象では、言われるほど悪くないと思っ…

グルスキーの「Osaka」再び

ひさしぶりに東京に行った。東京国立近代美術館で、ドイツの現代写真の展覧会をしていたのだけど、初めて生でアンドレアス・グルスキーの「Osaka」を見た。「Osaka」 は、1990に撮影された大阪のゴルフ練習場のネット越しから、練習場とマンションを撮影した…

しばらく書かない間に、いろいろなことがあった。 大正区のクルージングも面白かったし、 近代建築のイベントも大成功だった。 ただ、祭りの後はなにもする気がなくなるのが難。あと、いつまでも文化祭体質が抜けないのも困ったもの。

百貨店の終わり

昨日、阪急百貨店のコンコースが改築のために、閉じられてるということで見にいった。上部にあるモザイクのレリーフが、日月と四神をモチーフにしたもので、「建築」という訳語を作り、日本で初めての建築史家である伊東忠太の作品であるので、建築関係者の…

熱帯化する日本

さて、イギリスから帰ってくると日本はいかにも暑い。イギリスも昨今の温暖化現象で例年暖かくなってきているが、日本のそれとは比較にならない。毎日、夕立というよりは、スコールが降るようになっているのもすごい。 ガソリンもどんどん上がるし、エネルギ…

資本主義化する社会

本サイトを更新していなかったためか閉じらてしまった。そのうち、復活するまでこちらで書きつづけよう。 さて、1週間、フランス・イギリスに行っていた間、日本はすっかり大政変が起きていた。案の上、自民党は圧勝。予測はしていたけど、それ以上の勢いだ…

持たない人々

先日、日経新聞に、所有をできるだけしないライフスタイルの人が増加している、という記事があった。例えば、CD等も購入してもすぐにハードディスクに複製して、モノは売ってしまったり、捨ててしまったり。あるいは、引越しする時も、家財道具を運ぶので…

国という類

日中の相互不理解が、統計からも出ているようだ。ただ、お互いの国のことをほとんどがメディアを通じてしか知らず、実際に行ったことのない人が相互に8割以上に上るとのことなので、さもありなん、といったところか。 僕は高校時代に中国を旅行したことがあ…

運河の近代

昨日は、大阪の湾岸の巨大な埋立島である大正区に、戦前広大な土地を保有していた千島土地株式会社に行った。大正時代、大正区は近代紡績の発祥地である大阪近代紡績が出来、続いて巨大な工場地帯が出来ていった地区で大阪の近代のもう一つの顔である。 その…

盆踊り

今年も奈良の秘境の盆踊りに行った。 舞扇を2枚手にもち、上下左右に回転させつつ、ステップを踏んで旋回するこの盆踊りは、僕たちが知っている盆踊りのイメージとはかけ離れたもので、優雅さの中に熱狂がある、見事な踊りなのだ。 この盆踊りは、空也上人の…

ヴァニシング・メディエイターとしてのアールデコ

最近、戦前に流行したアールデコ建築に興味がある。 アールデコ建築は簡単に言えば、モダニズム建築の前に世界的に流行した鉄筋コンクリート造と、テラコッタの装飾、スクラッチタイル等で構成された、幾何学的で装飾的な要素の入った近代建築のことだ。20年…

彼らと我らを分けているもの

最近、街中で中国人の観光客の方々とすれ違うことが多くなった。それだけ中国の富裕層が多くなってきている証拠なんだろうと思う。で、また昔ならもっと明確に中国人とわかったんだろうけど、今はファッションも似ているし、パッと見てわからないことの方が…

グロテスクなスーパーフラット

先日のブログ本を見ていて、えらくグロテスクな時代が来たなと思っていた。と同時に、10年近く前にネットによる民主主義を牽引していた様々な運動を思い出した。しかし、理想が訪れたらえらくグロテスクなもんだな、と思わずにられなかった。ここまでハード…

76世代とネット民主主義

この前、駅の売店を通り過ぎようと思ったら、見た顔の人が表紙に載ってると思ったら近藤さんだった。「東洋経済」のブログ資本主義特集である。はてなの面々も写真に掲載されていたので、成功してなによりだなぁと思った次第。 中の記事で気になったのは、近…

メール管理

ひさしぶりにはてなで日記を書いてみて、ついでにmixiとリンクさせてみた。僕はあんまりmixiの濃密なコミュニケーションが苦手なので、深く突っ込まないけど、たまにmixi経由で連絡をくれる人がいる。確かに、mixiはメールのわからなくなった友人に連絡する…

雑誌の未来

最近の若者は定期的に雑誌を読まない、ということを編集者の友人から聞いた。無料で手に入るウェブやフリーペーパーが氾濫しているのに、なぜお金を出して雑誌を買わなくてはいけないの?というごくまっとうな意見。自分の関心がある場合は、それごとに雑誌…

ついに解散

郵政民営化問題でついに解散。ここまで来たらヤレヤレという感じ。自民党、民主党うんぬんというか、すでに党運営そのものが破綻している。

新書のブログ化

今日、近くの本屋に行ったら、ブログ本コーナーがあった。装丁と中身の安っぽさに世もというか、出版も末だなぁと改めて痛感。なんだか安普請の同人誌が本屋に並んでいる感じ、といったところ。ただ、装丁にお金をかけたら、経費削減にならないんで、ノン編…

Itunesが変える音楽の未来

Itunesミュージックストアが日本にもやってきた。ダウンロードサイトは僕がインディーズ音楽関連の仕事をしていた5年くらい前から取り組まれてきたので、感慨深いものがある。その当時はまだまだサービスとしては環境が整っているとはとても言えるものじゃな…

ブログ出版

最近、ブログがブーム?なのか知らないけど、ブログに書かれたものを書籍化しようとする動きが多くなってきているようだ。しかしながら、ブログに書かれるものは、基本的にほとんどが、日記やらエッセイやらなので、基本的にかなりジャンルが限られるのでは…

ミュージッククリップのミニ映画化

前々から思っているんだけど、僕はドラマ仕立てのミュージッククリップがあまり好きではない。ドラマにする必然性のないような歌詞でもドラマにするディレクターがいる。おそらく映画好きなんだろうと思うけど、本を読みにくくするデザイナーのように、過剰…

近代建築の内部

昨日は元生駒時計店、現生駒ビルヂングの内部を見せてもらった。生駒ビルヂングとは、大阪の堺筋沿いにある近代建築である。ビルを残し活用するためのオーナーの様々な苦労を聞いて、勉強になった。 その後、原稿制作。ようやく一段落。

ヤノベケンジ展 in 豊田市美術館

土曜日には豊田市美術館でやっているヤノベケンジ展を見に行った。実は日曜日に行った愛知万博は豊田に行くついでに行ったのだ。その日の晩は各地から集まるヤノベさんのサポーター達とご飯を食べて、ヤノベさんの宿舎に泊めもらったという次第。万博とヤノ…

愛知万博見聞

日曜日には愛知万博に行った。4月から行こう、行こうと考えていたんだけど、土日は混んでいると言うので、平日に休みをとって行こうと延ばしていたら、もう残り一ヶ月程度になってしまい、結局余計に混んでいる時期に行くはめになった。やはり何でも早く決断…

機動戦士ガンダムエピソードシリーズ

今日、友人からもらった招待券で、天保山のサントリーミュージアムで行われているガンダム展を見に行った。 展覧会に関しては、なんとも評価しにくい、というところなのだが、(キュレーターの試みには敬意を表するが・・・)カタログに掲載されている、各界…