ブログ出版

 最近、ブログがブーム?なのか知らないけど、ブログに書かれたものを書籍化しようとする動きが多くなってきているようだ。しかしながら、ブログに書かれるものは、基本的にほとんどが、日記やらエッセイやらなので、基本的にかなりジャンルが限られるのではないか、と思ってしまう。
 そもそもにブログを書籍化している時点で、本末転倒な気がするのは僕だけだろうか?もちろん、出版社にとったら、人気のブログの場合、すでに固定客もついているわけだし、原稿もデジタルで入稿?済みなわけで、編集費と宣伝費を安価にすることができるので一挙両得と言えると思うのだけど、安易にすると、出版は出版としてのアイディンティティを失うような気がするのは気のせいだろうか?
 IT業界について言うと、ブログが今までにない画期的なメディアだとする意見はどうか?ということもあるし、ブログに優位性があるとすると、日々刻々更新されるライブ性とトラックバックやリンク等の連携性が上げられるわけで、出版にした時点でその優位性の機能を失っているのではないかと思う。
 実はブログ⇒出版となるのは、ほぼ時系列に更新されていくブログは、本のリニア性と実は親和性が高いからではないかと思う。しかし、それはブログの機能を取捨した上で、であるには違いない。それから、個人が書いているという点でも、ブログとエッセイ本の類は近い。
 その点では、今回、共同で作られたはてなのキーワードが、現代用語の基礎知識に掲載されるという方が、インターネットの特性が活かされたのではないかと思う。WIKIからのアイディアの転用であるとは言え。
 しかし、そろそろブログとSNSから次のフェーズに行かないかなと思っているのは僕だけだろうか。