運河の近代

 昨日は、大阪の湾岸の巨大な埋立島である大正区に、戦前広大な土地を保有していた千島土地株式会社に行った。大正時代、大正区は近代紡績の発祥地である大阪近代紡績が出来、続いて巨大な工場地帯が出来ていった地区で大阪の近代のもう一つの顔である。
 その頃、木材運搬のための運河や貯木場が、大正区に盛んに作られて水路が張り巡られていたのだ。
 千島土地は、その頃、大正区を中央に横断する大正運河を、岩田土地と共同で削墾するという、現在のPFIの先駆けになる民間資本での巨大土木事業を行ったのだ。