盆踊り

 今年も奈良の秘境の盆踊りに行った。

 舞扇を2枚手にもち、上下左右に回転させつつ、ステップを踏んで旋回するこの盆踊りは、僕たちが知っている盆踊りのイメージとはかけ離れたもので、優雅さの中に熱狂がある、見事な踊りなのだ。
 この盆踊りは、空也上人の踊り念仏や、一遍上人時宗とも縁深く、中世にルーツを持っている。ちなみに、一遍上人は、この十津川に程近い熊野本宮大社で、時宗を開く啓示を受けたという。今でも、おおゆのはらという元の熊野本宮大社のあった地に行く道の前に、一遍上人開眼の石碑がある。
 一遍上人は、庶民の踊りの熱狂を見て、踊りでの布教のヒントを得たのだと思う。まさに、レイヴパーティの起源ともいうべき、日本でも有数の山間部の踊りは今年も熱を帯びていた。




なぜか、この盆踊りの画像を検索してくる人が多い。盆踊りを画像で調べてどうするというのだろう??
その意図は謎だが、もし画像を使いたい場合は、引用先としてURLでも載せておいてください。
ただ、商用利用などはしないでお願いします。そもそも肖像権があるから難しいのだけれど、
この写真の場合、後ろを向いているからOKなのかな?

この盆踊りについて知りたい人は、十津川村のHPか下記の本を参照してください。

平安京 音の宇宙―サウンドスケープへの旅 (平凡社ライブラリー (508))

平安京 音の宇宙―サウンドスケープへの旅 (平凡社ライブラリー (508))