グーグルとシンプリシティ

月刊アスキーに、「2007年に成功する秘訣」というビジネス業界のキーパーソン25人にインタビューするという特集記事で、グールグルのセルゲイ・ブリンと、エリック・シュミットが出ていた。その中で興味深かったのは、最近のグーグルの新サービスのリリースラッシュについて反省し、もう一度、最初に成功を収めた大きな理由である「単純さ」に回帰する方針を二人が述べていることだ。セルゲイは、「自分を失いかけていたのです」とまで述べている。語り口からして、その失いかけていた利点を気付かしたのはエリックのような感じだ。なんだかお父さんが息子に諭すようでほほえましい。
どちらにせよ、急拡大した人材、矢継ぎ早のリリースなどで、サービスの思想的一貫性がとれてきていないなと思っていたので、やはりな、という感じ。若気の至りで、いけいけドンドンだった自分たちを、過ちとわかったら素直に反省する、それがグーグルのさらなる強さになるだろうなと思った。