ペナント・ジャパン

 京都在中(当時)のアート・ディレクター、谷本研が、昭和30年代〜40年代に爆発的に流行した観光ペナントの盛衰を精密に調査しカタログ化したもの。現在40代の人ならば必ず子供部屋の薄い壁を占拠していた観光ペナントだが昭和50年代になると急速に消失していく。今やお土産物屋で、観光ペナントを見つけるのは稀だろう。
 ペナントという外来種がどこから来て、どのように根付き、どのように普及し、どのように消失していったか、忘れられた昭和のお土産の代表格を、独自の視点で調査し昭和の美術様式として再評価した意欲作。 
 観光ペナントから、昭和という時代が浮き彫りになる貴重な資料集でもある。

ペナント・ジャパン

ペナント・ジャパン