家を持つこと

サブプライムローンで生じた不良債権を買い取る対象が、多くの場合、アメリカの郊外の一軒家だと言う。ただ、どうやら、アメリカでも最近では、郊外の家から都心の集合住宅へ移動していっているらしい。
そもそもに、何十年もローンを組んでまで家が欲しい、という思想自体変化していくだろう。もちろん、家を担保にまたローンを組むということを繰り返しているので、家が欲しいということがあったのかもしれないが。
どちらにせよ、家や車などの高額な商品を、現金で購入できないのにローンで購入したい、ということの欲望の中には、どうしても所有という概念が入り込んでいる。
所有という非常に物質的な欲望を叶えるために、ローンという抽象的で不確かな契約を結ぶという人間の心理が興味深い。
この所有という欲望が、今回を機会に大きく変わろうとしている。
所有からシェアへのスローガンは、ウェブからリアルなものへと伝播しつつあるのだ。

一生賃貸!

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