幼児教育の重要さ

 昨日、金スマに天才は作ることができるという、脳科学ももとづいた幼児教育で評判となっている久保田カヨ子さんが出ており、大変感銘を受けた。
 旦那さんは、脳科学の世界的権威の久保田競さんで、川島隆太さんの師匠にあたる方。
 旦那さんの協力で、教育メソッドを開発できた、というより、カヨ子さんのおかげで、今日の競さんが存在するというくらい、そのずば抜けた度胸と才能があった。その話もずいぶん面白かった。

 カヨ子さんは、大阪の裕福な家の娘で、天才少女と言われていた。後に脳科学者となる競さんと結婚し、自分の子供が生まれるとき、自分がなぜ他の人から天才と言われるほど、優秀になれたのか、どうすれば自分の子供も優秀にできるのかを、カヨ子さんの親からの聞き取り調査と、旦那の持っていた脳科学の研究資料を参照しながら、理論づけていったのだ。

 子供の脳の発達は、一歳くらいの間に急速に発達し、少しずつ減退していく。その急速に発達していく間に、前頭前野を鍛える様々な刺激を子供に与えたという。例えば、音が脳に与える重要さを知り、様々な音を聞かせた。それもクラシック音楽というものではなく、掃除機の音から、犬の声から、日常に氾濫する多種類の音である。人為的に構成された音楽がいうわけではないらしい。
 それと、赤ちゃん言葉ではなく、大人の言葉を話しかけつづけた。
 それくらい、赤ちゃんにとって音は重要なのである。
 他にも、様々にあったが割愛する。
 そのおかげもあって、7ヶ月で立つことができ、1歳の頃には話すことができたという。

 番組を見ていて、自分の幼少期を思い起こして、うーん…という思いにはなったが、彼女は、自分の教育メソッドを開発し、現在幼児教育の教室を開いて大盛況らしい。

 そして、カヨ子さんは、これから、女性も働く時代になり、他人に預ける機会が多くなっている。だから、幼児教育のスペシャリストが必要である。そして、自分はそれを国家資格のようにまでもっていきたいと言っていた。
 これはものすごく同意した。

 これから、女性も働く時代になるし、かつてのような、大家族の中で子供が育つわけではない。だから、子供の育て方も周囲の人が助けてくれるわけではない。それだけに、経験則的な蓄積のない我流の教育を受けた子供が氾濫することになる。
こうした時代には、幼児教育のプロフェッショナルはどうしても必要だろう。
 子供の脳は、早い段階からできてしまう。それは、コンピュータのOSに近い。最速で性能のいいOSをインストールされた子供と、そうではない子供での後々の人生が大きく変わってしまう。
 逆に言えば、最初期にその教育さえ受けていれば、その後多少のぶれがあっても、自分の能力で様々な環境に対応できるようになるだろう。それほど幼児教育は重要なのだ。

 長らく自分の持っていた疑問がずいぶん解け、いろいろすっきりした。
天才がたくさん育てば、日本の将来にもずいぶん希望を抱くことができる。イチローや遼君を見て、希望を見出せるとしたら、その母数が多ければいいに決まっているだろう。

幼児の育脳教育

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すぐれた脳に育てる―手と指の実践トレーニング33

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