芸人と番宣のテレビ番組
今年に入って、誰もが気づいているだろうが、番組の質が落ちている。しかも、TBSだろうが、フジテレビだろうが日テレだろうが、金太郎飴のような番組ばかりだ。
どこの番組もバラエティ番組で、若手の芸人が出てきて、世間話に毛が生えたような、内輪の話が繰り広げられるという類である。クイズ番組でも、歌番組でも、芸人が出てくる。
そして、ゲストとして登場する俳優は、その系列のドラマか映画の宣伝目的で出演するものばかりである。
必然的に、プライベートな話が多くなり、俳優の裏側ばかりが見えて、ドラマの役柄とギャップがある場合、逆効果になっているようにも思える。
それがどこのチャンネルを回してもそうなのだ。
結局、自局の番組を、出演者を登場させて最大限露出させ、宣伝させることで、視聴率の低下傾向に歯止めをかけようと思っている。
芸人ばかりになるのは、次から次へと出てくる若手は、出演料が安上がりで、しかも大掛かりなセットがなくても、世間話でつなげられるので、制作費がかからないため、そういう番組ばかりになる。
景気の悪化でスポンサー離れしているのはわかるが、その手の番組にスポンサーがつくとは思えない。
結局、一時の消費者金融、今はパチンコ、あげくのはてに宗教団体の宣伝になっていっている。
広告規制すれすれでもスポンサーを得なければ、経営が成り立たなくなってきているのだろう。
やたらと、ACの広告が多いのは、スポンサーが埋まらないからだと思われる。
今あるコマーシャルといえば、車、家電、携帯、ビール、薬、保険、マクドナルド、ユニクロと言ったところだろうか。それでも、一時よりは出稿量は減っているだろう。
マスメディアという産業自体が過渡期を迎えているわけなので、広告のあり方は変わらざるを得ないだろう。
最近やたらと、番組のDVDを制作して販売するのも、テレビがCMからコンテンツ販売へと軸足を移し始めたからだろう。たいがいは、お笑いのDVDで、これもどこも似たようなものだったりするうわけだが、制作費を捻出するためには、制作力を高め、コンテンツ販売に力を入れるしかないだろうから、その中で良質なものを生むしかないだろう。
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