政権交代

 長期間続いた自民党と官僚の抱き合わせ内閣が交代することになった。
まあ、当然見えていた結果だが、かなりのインパクトがある。

 民主党は、連立与党を組むことにしているが、まあ、そのうち、社民党などとは国防の考え方が違いすぎて物別れになるだろう。

 今の時代、もっとも重要なのは、政治家の国際感覚と経済感覚だが、それを支える官僚にしても、ほとんどないのがつらいところだ。
 国際感覚も、日本のドメスティックな政治家にはつかないし、経済感覚もビジネスをしていない限りは無理だ。一部、グローバル企業か商社に勤めていない限り、そんな感覚はつかない。
 まだ、戦前の日本の領土が大きく、半島や大陸との交流が激しかった頃の方が国際感覚を持った政治家や官僚が育っていたように思う。

 どちらによ、高度経済成長と田中角栄が築いた集金システムで、所得を分配したり、省内に利益誘導するような金は、すでにない。ないにも関わらず、そのやり方を変えないから借金漬けになっているわけだ。消費者金融の批判をしている場合じゃない。

 とりあえず、官僚機構の抜本的な見直しはどうしても必要だろう。彼らだって、優秀なわけだから、自分よりもずっと学歴のない国民に非国民的扱いを受けるのはやるせないものがあるだろう。まあ、半分自業自得なので、その辺は甘んじて受けるべきだと思うが。

 やはり、政党としてそれなりの教育システム、独自の民間などの政策ブレーンをつけ、官僚機構とのバランスをとれるような体制にしていくしかないだろう。
 また、4年でもし落選しても、政党内の政策ブレーンとして働けるようにするなどして、政治家の雇用も安定させていかないと、新人が通るけど、4年度には失業ってのじゃ長期的なビジョンを描きようがない。
 
 とにもかくにも、日本の各種条件、少子高齢化社会、資源と農業の輸入国、技術の優位性、中小企業の多さなどを見た上で、国際的なポジショニングやストラテジーをまともに考えることのできる、政策立案者が必要だ。