Perfumeの魅力について考える

 今さらながら、Perfumeがなぜ魅力があるのか、明確に言葉にできないまま、もどかしく思っていたのだが、ぼっーとYouTubeを見ていて少しその秘密がわかったような気がした。


 まあ、音楽については、中田ヤスタカさんのものだから主にダンスについてである。
まず、ダンスというようりも、パントマイムのような中間のようなものであるということ。
歌詞の内容をダンスで2重で表現している。それが今までありそうでなかったものである。
もちろん、あるにはあるのだがここまで細かく歌詞の内容をダンスでなぞるということがなかったということである。


 ただし、3人の振り付けが、微妙に異なる。
かつては、3人グループのアイドルは、同じ振り付けでユニゾンで歌っていた。


 異なると言っても、3人いるので、2人一緒で1人は異なる。3人とも異なる。
また2人が対面で向き合っている場合、3人が中心に向き合っている場合、3人が同方向に向いている場合など、
奇数であるがゆえに、思いの他複雑なパターンが展開できているのだ。そして、特に手の使い方がかなり特徴的であるのも特筆すべきだろう。それがテクノ・ハウスのリズムの中でめまぐるしく変わるので、目を奪われてしまうのだ。


 これも意外になかったことだが、3人の立ち位置が決まっていない。
これは、おそらく一番人気とか、そういうグループ内の差別化を設けていないことが大きいだろう。
3人の個性を同価値としているから、3人の位置を自由自在に組み替えるとができる。


 しかも、衣装も同じテーマだが、3人の性格やスタイルに合わせて、すべて異なる。
それらが、よりダンスを複雑に見せている。


 歌がユニゾンだし、ボコーダーが入っていたりするので、歌唱力の問題ではないだろう。
まあ、これがハモリとかがバンバン入ってきたら、どうなってしまうのか気になるところだ。


 やっぱり、ダンスを見ているなんだか真似したくなるものだが、3人が異なるパターンで動くので、誰を中心にしていいかもわからず、踊れないという、フラストレーションがさらに魅力を感じるのだろう。


 まあ、なんだかよくわからない雑記になったが、アイドルもまだ進化する余地があるのだなとつくづく感心させられるグループである。