マスメディアの行方

 多くの人が見たであろうNHKの特番。旧メディア老人チームと、新メディア若手代弁チーム、視聴者代弁チームに分かれているという感じだった。
 しかし、旧メディア老人チームとは、完全にディスコミュニケーション、わかりあえない、という雰囲気まんまんだった。
 
 だって、ブログもツイッターもしてない、70代の老人と共通の会話はやっぱりできないと思わざるをえない。新聞やテレビは、佐々木さんの言ったとうり、19世紀以降の産業であって、レコード会社と近いものがある。
 それを伝統的、歴史的な権威とすること自体、歴史的に間違っている。

 それから、視聴者にとったら、本当にどのようなメディアでもかまわないのであって、それがときにテレビ媒体、時に新聞、時にネットであることもあり、あくまで流通形態の1つ過ぎず、コンテンツにあったものであればそれで良い。

 しかし、膨大な利権と、雇用を持つ旧メディアが変わるのは、そう簡単にうまくいくものではない。既得権を握りながら変化するのは、ネット側にしたら既得権を開放しろ、ということになるし、非対称性が残ったままでは融合は成り立たないだろう。

 どちらにせよ、ネット側からのイノベーションにいやおうなく、テレビ、新聞側が飲み込まれていくというのが基本的な流れじゃないだろうか?