関西人とサッカー

 昨日の試合も含めて、昨年のワールドカップ以来、日本サッカーのステージが一段階上がったのではないかと誰もが感じていることだろう。
 かつてのような、試合直前に逆転されたり、パス回しに終始したり、決定力が決定的に不足したり、という日本サッカーの弱点が徐々に解決されているように思えるからだ。
 
 昨年のワールドカップでも思っていたことだが、国内のサッカーの地域勢力も変わってきているのではないかと思っている。つまり、日本では、静岡県がサッカーの盛んな地域でレベルが高いというのが常識だったが、近年は関西勢の活躍が目覚しく、今年の高校サッカーの全国優勝も兵庫県滝川二高だった。

 今回、サッカーで得点を取っている、岡崎、香川、本田、前田は皆関西勢である。それ以外も西側の選手の活躍が目覚しい。サッカーとは、コミュニケーションのゲームであるとともに、いかにおいしいタイミングを逃さないか、という瞬時のかけあいが重要になる。海外に出たときの外国人選手とのコミュニケーション能力にも関係するだろう。
 
 その上で、日頃からコミュニケーションの訓練に長けている関西勢の方が、特に得点にからむプレイに関しては向いているのではないかと思われる。ただし、守備は得意だとは思わない。
 だから、攻撃陣は関西勢、守備陣は関東勢というように実は自然になるのではないかと思っている。