K7box

 鈴木つながりだが、60年代から独自のサウンド・アートの活動を続け、世界的に評価されている鈴木昭男の創作楽器の代表作『アナラポス』のCD。
 『子宮の響き」『天使の声』とも形容される不思議な音色を奏でる世界にも類例のないリバーブサウンドははじめて聴くものに衝撃を与える。もともと、山彦をヒントに、人工的に山彦を作る楽器として、「鉄の糸電話」としてのアナラポスを考案した。
 糸の部分がスプリングになっており、筒からの声にリバーブがかかり、それがもう一方の筒に反響し、音の波が増幅と反響を繰り返すことによって、得がたいエコー効果が生まれる。
 音響派からのリスペクトも高い。 

 ジョン・ケージとの交流や小杉武久とのユニット活動など、フルクサスとのつながりも深い。
 鈴木もまた瀬戸の神官の家系で、代々伝わる岩笛のパフォーマンスなど、シャーマニックなセンスも高い。


K7box (カセットボックス)

K7box (カセットボックス)