今週のお題「今年の抱負」ツイッターが変えたもの

昨年はツイッターブームで自分も試してみたが、今年はブログを書こうと思う。なぜなら、ツイッターの仕掛けは巧妙すぎて、タイムラインにかなり影響を受けるし、与えてしまう。その同時性が味噌と言えばそれまでだが、思考の熟慮ができなくなってしまうし、長い文章やまとまった意見を書くということができなくなってしまう可能性がある。

 そういう断片的な文章の塊は、熟慮や文章上の推敲というものをなくしてしまい、思いきつきや軽はずみな投稿の連続になってしまう可能性がある。振り返るという反省や編集ができないシステムは危険なところも大きい。昨年の不倫の告発などが事件になるなど、かつてなら、手続き上でいくつもの関門があって、軽はずみ発信の抑制ができたものが、今では何の障壁もなく発言できてしまっている。また、その社会的な影響も大きい。

 かつてメーリングリストやブログ、SNSができたときも、同じようなコミュニケーションのトラブルはあったが、失敗を繰り返しながら、軌道修正する時間的な余裕があったように思えるが、軌道修正の余裕が非常に少なくなっているように思えてならない。それがメディアリテラシーと言えばそれまでだが、勃興するメディアに即座に対応できるほど、平均的にメディアリテラシーがあがるのは難しいだろう。

 どちらにせよ、コミュニケーションツールとは適度な距離を保ちながら、発信していくことが今後の課題になるのではないだろうか。

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