書評

『配色事典 大正・昭和の色彩ノート』

配色事典―大正・昭和の色彩ノート(青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)作者: 和田三造,近江源太郎出版社/メーカー: 青幻舎発売日: 2010/07/01メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログを見る美術に詳しい人でも和田三造という名前を…

古武術に学ぶ身体操法

今日の古武術ブームの発端を築いた甲野善紀が、自身が古武術に興味を持ったきっかけや、近代武道と古武術との違い、桑田真澄選手や桐朋学園のコーチなどとの交流、人生観や文明観などを、平易な文章で書き起こしたエッセイ。 甲野善紀の本は、武道研究などの…

座る力

近年、パソコンの急速な普及で、知的業務の大部分がデスクワークになっている。パソコンなしの仕事など、ほとんどの人が考えられないだろう。さらに、最近、携帯電話の機能が多様化したとは言え、個人的な趣味にもパソコンは必須である。 しかし、ここまでパ…

からだのメソッド

江戸時代以前の日本人と、現代人の体の使い方がかなり変わってきており、大きく劣化していることは近年主張されていることだが、この本は、主にかつての日本人がまとっていた、下駄や着物、箸などの日常道具と、立ち方、歩き方、座り方、食べ方など日常動作…

シコふんじゃおう

近年、腸腰筋などのインナーマッスル(深層筋)や体幹などの強化がアスリートの中で重視されているが、日本の元祖、インナーマッスル、体幹強化と言えば、四股や股割、鉄砲、摺り足などの相撲のトレーニングと言えるだろう。 インナーマッスルや体幹などで重…

身体感覚を取り戻す

近年は、よくテレビに出てくる大学の先生の一人として知られるようになったが、本来は教育学、身体論が専門で注目している分野はとても的を得ていて面白い。 本著は、斎藤孝が広く評価されるきっかけになった身体論である。 タイトルが「身体感覚を取り戻す…

ナンバ走り

古武術研究家として今や多くの人に知られることになった、甲野善紀氏に指導を受けた桐朋学園のバスケットボール部のコーチが、ナンバに象徴される古武術の動きを、バスケットや様々なスポーツ、日常生活に応用させた例を紹介した運動実践論。 特に甲野氏が見…

ハラをなくした日本人

昨今の政治家はハラが座っていないと言われる。先日、管直人首相を表敬訪問した白鵬関に「腰を落ちつけて」と政策に取り組んで欲しい、とアドバイスを受けていたのは象徴的であろう。 このようなハラや腰と言った身体の部位を使った比喩表現は日本語の中に極…

小山裕史のウォーキング革命

イチローや杉山愛、山本昌など、トップアスリートのトレーニングコーチであり、独自の初動負荷理論に基づいた初動負荷マシーンを開発し、ウエイトトレーニングとは一線を画したトレーニングメソッドの伝道者として知られる小山裕史先生がウォーキングについ…